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ナチュラルチーズ製造技術マニュアル
財団法人 蔵王酪農センター
ナチュラルチーズ作りQ&A
[目次]
Question13 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 Q8 Q9 Q10 Q11 Q12 Q13

HACCPとはどんなものですか?

Answer
重要性を増す総合衛生管理製造過程

HACCP(Hazard Analysis Critical Contorol Pointの略)とは危害分析重要管理点(およびその方式)による総合衛生管理製造過程。食品の製造や加工を行う際の品質管理の手法のひとつで、コーデックス規格をはじめ世界各国の食品規格に採用されており、ISO9000シリーズやISO14000シリーズとともに重要性が認識されています。
HACCPはあらゆる分野で活用でき、消費者の品質に対する関心の高まりに応えつつ製造物責任法に対応するための極めて有効な手法と言えます。

原則確立と導入手順

HACCPは、 規模の大小に関わりなく、企業に導入の意志のあることが前提で、下記の7原則(6.12.)を含む12の手順により進められます。

1. 専門組織の編成
経営者の意を受ける責任者を含む
2. 製品明細の作成

製品名、原材料、包装形態、製品規格、品質保持期限、対象消費者など

3.

使用明細の作成

4. 製造工程一覧図などの作成
製造機器の性能や仕様と作業内容、機器の構造や配置、製品や従業員の動線など
5. 上記4.の現場確認
6. 危害分析
想定される危害の程度、防止法を明らかにする
7. 重要管理点選定
危害防止に効果的な箇所を工程上で特定する
8. 管理基準の設定
9. 管理方法の設定
色、匂い、粘度、温度などの活用
10. 改善措置の確立
管理基準を満たさない時の対処法
11. 検証方法の確立
計画通り実施されているか、修正の必要がないかを判定する手続きなど
12. 記録の保存と活用
ナチュラルチーズにおけるHACCP

HACCPは欧米諸国で積極的に採用されており、日本国内でも実施企業が徐々に増えています。ナチュラルチーズ製造の場合は、原料となる生乳の生産から処理、加工、流通に至る全ての過程が対象で、まず、病原菌などの微生物、抗菌剤など化学物質、金属や硝子の破片など異物、といった食品の安全に関わる危害を予測(Hazard Analysis)し、これらを防止できる箇所を重要管理点(Critical Contorol Point)として特定します。 次いで、生乳の受け入れ、 殺菌、 レンネット添加、熟成など各工程の重要管理点において温度や圧力、流量などを短時間で正確に計測し、管理基準に合致しているか否かを監視して、基準から外れた場合は予め定めた改善措置をとります。さらに、制度全体が充分機能しているかを検証しつつ全てを記録して保存し、製品の安全性を向上させます。
重要管理点の例として、生乳の受け入れ、セッティング、レンネット添加、カッティング、型詰め、加圧、ホエイ分離、型抜き、加塩、乾燥、カビ接種、熟成、包装が挙げられます。

参照

マニュアル第10集 5チーズの衛生管理 2HACCPの実践


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