ZAO_CHEESE_FACTORY
ナチュラルチーズ製造技術マニュアル
財団法人 蔵王酪農センター
ナチュラルチーズ作りQ&A
[目次]
Question7 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 Q8 Q9 Q10 Q11 Q12 Q13

ゴーダチーズの苦味はどうすれば防げますか?

Answer
製造工程を見直して最適条件確立を

チーズの苦味のもとは、レンネットや、ある種の乳酸菌(苦味株)が乳の成分に働きかけて生成する苦味ペプチドです。製造条件が適正であれば、通常は、苦味ペプチドは分解されてチーズに移行することはありませんが、何らかの要因で生成と分解の均衡が崩れると、苦味となって製品に残ります。次の点に注意して最適の製造条件を確立します。

[乳の殺菌温度] 高温であるほどレンネットがチーズに移行し苦味を生じやすい。
[乳のpH] 高いほどレンネットがチーズに移行しやすいが、高酸度乳の使用、スターターによる乳の前熟、スターターの大量接種によってpHは低下する。
[スターターの種類] 苦味株を含むスターターの使用は苦味を生じやすい。
[レンネットの添加量] 多いほど苦味を発生しやすい。
[クッキング温度] 低いとレンネットがチーズに移行しやすく、 また乳酸菌が減少しないので苦味ペプチドが増える。35℃以上(35〜39℃)が望ましい。
[食塩添加量] 多いほうが苦味が弱まる。
[熟成温度] 高いほど苦味を生成しやすい。
参照

マニュアル第3集 2ゴーダチーズの製造


[蔵王酪農センター] [チーズマニュアル] [チーズとは?][チーズの作り方]