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ナチュラルチーズ製造技術マニュアル
財団法人 蔵王酪農センター
ナチュラルチーズ作りQ&A
[目次]
Question10 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 Q8 Q9 Q10 Q11 Q12 Q13

製品には何をどのように表示すれば良いのですか?

Answer
消費者への正しい情報伝達を

製造物責任法では、製品に欠陥が無い限り、商品購入後の取り扱い責任は消費者にある、としています。適切に取り扱うための正しい情報提供が必要で、食品衛生法は、「乳および乳製品の成分規格に関する省令(乳等省令)」第7条で、ナチュラルチーズには次の表示をしなければならないと定めています。
また、厚生労働省生活衛生局長通知の表示指導要領(昭和60年7月8日付け)で以下のように補足されています。
さらに、「チーズ公正取引競争規約およびナチュラルチーズ等の表示基準に関する規則」では上記の他、下記のように定めています。

●食品衛生法による表示義務
種類別の表示
ナチュラルチーズは、ナチュラルチーズと表示(14ポイント活字以上の肉太文字)
牛以外の動物の乳を原料として製造した場合はその動物の種類の表示
主要な混合物の名称の表示
添加物の表示
品質保持期限(賞味期限)もしくは消費期限の表示
保存方法の表示
製造所の所在地および製造者の氏名の表示
●厚生労働省生活衛生局長通知による補足
表示は容器包装の見やすい場所に一括して行う
品質保持期限もしくは消費期限は一括表示部分に記載場所を明示して、その場所に表示しても差し支えない
牛以外の動物の乳を原料として製造したものは「原料乳の動物の種類 めん羊」などのように表示し2種類以上の動物の乳を使用した場合は使用量の多い順に記載する
主要な混合物は、乳以外に混合したもののうち主要なもの、および量の多少にかかわらずその製品の特性上不可欠なものを記載する
●チーズ公正取引競争規約およびナチュラルチーズ等の表示基準に関する規則
内容量を計量法の規定に基づいて表示する
種類別表示(ナチュラルチーズ)以外の表示事項は7.5ポイント活字以上の文字で表示する
原材料の表示は「使用原料」と標記して使用量の多いものから列記できる
その他
「種類別」はナチュラルチーズかプロセスチーズかの表示。14ポイント以上の肉太文字で表示したうえ、希望するのであれば「商品名(または品名)カマンベールチーズ」などと記載する
「保存方法」は、2〜8℃、3〜7℃、10℃以下といった具体的な数値での表示が適切
食塩は食品、レンネットは加工助剤として扱われるので添加物の欄には記載しない。栄養強化の目的で加える添加物は表示免除事項。酵素(プロテアーゼ、リパーゼなど)を使用し、失活せず効果を有している場合は添加物として表示しなければならない
参照

マニュアル第6集 1法基準 1食品衛生法
マニュアル第6集 6製造条件 3量目管理


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